料理の数が増えるにしたがって、その数だけ器が必要になる。その時の器の使い方によって上品差、バラエティー、雰囲気等が表現できる。
五品の料理があるとしたとき、五つの皿鉢がいる。五つの皿鉢がそれぞれ変化のある形の物でありたい。大きさも異なる物を選ぶのがよい。
それぞれ釉薬も異なった物を選ぶ方がよいが、奇抜に変化がつきすぎても、下品に見える。
それに、料理と同じ色の器にならないこと。料理が引き立つ色の器を選ぶことも大切である。
これは理想である。完璧にしようと思えば、沢山の器を用意しないと出来ない。そんな時、二つまでは同じ物を使ってもよいと許してくれる人もいる。
五つの器が、同じレベルであると、お互いの器が喧嘩してレベルを下げる原因にもなる。
メインがあって、控えめがあるように考える必要がある。お茶事の場合なら、向付の器がメインになり、料理は煮物椀がメインになる。
家庭料理の場合は、メイン料理にメインの器を使うことが多い。
小皿、箸置や、醤油入れ、塩入れ、爪楊枝入れなどで変化をつける工夫もいる。もちろん、お盆、折敷、ランチョマットでも考慮に入れなければならない。
難しく考えれば切がない。無ければ無いで、毎日工夫をしているとその成果があがるものである。
やりたいけれどやらないでいて、突然始めたって、なかなかうまくゆくものではない。
器の取り合わせは、訓練、慣れによる物が大きい。
2000年2月記
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