先生のファンで前夜は眠れなかった。
ご自宅にお伺いしたとき執事さんが十五分以内で取材を終わってくださいとのことだった。記事を書かれるのは國分綾子氏で取材されている間に撮影を終らなければならなかった。
お話されている表情があまりご気分の良いお顔ではなかったのでお話の途切れたときに、「先生は今でも釣りをなさっておられますか」とお聞きしたところ、にっこりされて「今はやらないが昔はよく行ったよ」から始まり、釣り宿のエピソード、釣れない時は鮎を観察など、色々話してくださった。その瞬間とてもやさしいお顔をされシャッターを何枚も切っていた。
執事さんが「時間です」と言われても「いいんだ」と言ってお話がはずんだ。後に「良い写真だ」とお手紙がきていたそうな。

「この器この菓子」鶴屋八幡より 2000年2月記
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